他の麻酔と何が違う?局所麻酔や静脈内鎮静法との比較
- 渡辺 敏光
- 2024年12月30日
- 読了時間: 3分
更新日:1月2日

他の麻酔と何が違う?局所麻酔や静脈内鎮静法との比較
麻酔には三つの要素があります。「鎮痛」「鎮静」「筋弛緩」の三つです。「筋弛緩」については、全身麻酔に関与する要素のため、「鎮痛」と「鎮静」にについて理解していただくと良いと思います。
「鎮痛」とは、痛みを取り除くアプローチとなります。表面麻酔や局所麻酔(注射)が代表的です。
「鎮静」とは、不安や恐怖心を取り除くアプローとなります。笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)や静脈内鎮静法、全身麻酔などの方法があります。
歯科治療における麻酔の選択肢
歯科治療では、笑気麻酔のほかに局所麻酔や静脈内鎮静法などの選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った麻酔法を選ぶことが重要です。
各麻酔法の特徴
1. 笑気麻酔(鎮静法)
• 軽度の鎮静効果で、治療への恐怖感を軽減。
• 短時間の治療や軽い恐怖心を持つ患者に適している。
• 治療後の回復が早い。
2. 局所麻酔(鎮痛法)
• 痛みを完全に遮断するが、意識は保たれる。
• 一般的な虫歯治療や抜歯で使用される。
3. 静脈内鎮静法(鎮静法)
• 深いリラックス状態を作り出す麻酔法。
• 歯科恐怖症の方や長時間の治療に適しているが、医師の高度な管理が必要。
ケース別のおすすめ麻酔法
• 軽い不安感がある:笑気麻酔
• 痛みを抑えたい:局所麻酔
• 恐怖心が非常に強い:静脈内鎮静法
そして、鎮痛法と鎮静法は組み合わせるととても有効です。
例としては、局所麻酔によって痛みをとり、笑気麻酔によって怖さをとる、といった方法となります。
笑気麻酔の特長
笑気麻酔は、他の麻酔法と比べて身体への負担が少なく、安全性が高いのが特長です。また、治療後の回復が早いことから、忙しい方や治療後に予定がある方にも適しています。
静脈内鎮静法は当日の食事制限もありますし、治療後にリカバリーのためにしばらく休んでからの帰宅となります。
麻酔法を選ぶ際のポイント
• 恐怖心や痛みへの耐性を医師に相談する。
• 治療内容や時間によって適切な麻酔法を選択する。
• 必要に応じて複数の麻酔を併用することも可能。
まとめ
笑気麻酔、局所麻酔、静脈内鎮静法はそれぞれメリットが異なります。自身の治療に合った麻酔法を選ぶためには、歯科医師とよく相談し、納得して治療を受けることが大切です。また、通われている歯科医院には、笑気麻酔や静脈内鎮静法が提供できる環境が整っていない場合もあります。あるいは、そのどちらかしかできない場合もあります。
もし、様々な方法から自分に合った治療法で治療を受けたい、というのであれば、笑気麻酔麻酔も静脈内鎮静法もどちらも行なっているマリコ歯科クリニックで一度相談してみることをオススメしています。
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